インプラント治療の手順
最初のご受診時には、歯科医師が歯や歯肉、口腔の状態を確認します。これは口腔がんのチェックも兼ねています。全体的に健康で、歯周病などもないのが理想的な状態と言えるでしょう。その後、歯科医師が現存している歯肉や骨の状態といった解剖学的な観点、そして患者様ご自身が目標とする審美性などをもとに治療計画を立てていきます。何本インプラントを入れるかについても、このような要因を加味した上でベストな結果を出せるように決定していきます。また、必要により当クリニックの一般内科医であるマーガレット・ヴァン・スプロンセン医師が既往症などについての問診を行います。
さくらクリニックで一般的に行われる治療の手順は下記の通りです。
検診結果と問診ののち、さらに機械による断層撮影レントゲンを経て手術日を決定します。インプラント埋入の段階においては、チタニウムポストを顎骨に埋め込みますが、1本につき要する時間は通常1時間以内です。
術後の不快感はごくわずかですが、インプラント埋入場所付近の歯肉・顔の腫れや、埋入場所における少量の出血と痛みがあることがあります。
そういった痛みや不快感を抑えるために、痛み止めの薬が処方される場合もあります。また、術後最大5日間は柔らかいものを食べるなどの食事制限がかかります。インプラントが顎骨に結合するための治癒期間は通常およそ3ヶ月間ほどです。
治癒期間が終了し、骨とインプラントが結合したら、歯肉を検査し、型取りのためにインプラント体の上部を少し露出させます。そして、咬合や希望の色と形になるような歯冠を作るために型を取ります。その後オーダーした歯冠が届いたらインプラントに装着します。
したがって、すべての手順を完了するまでには通常およそ3~4ヶ月がかかります。すこし治療期間が必要となりますが、その結果は十分に待つ価値があります。上記のようにしてできあがるあなた自身のインプラントは、今後何十年もの間天然歯と同じような見た目と機能、そしてより強い構造を保ち続けることができます。
ちゃんとしたケアをすれば、インプラント体も歯冠部も30年以上使い続けることが出来るでしょう。